表示名称、原料、処方例の検索ができる化粧品技術者のためのデータベースサイト

Cosmetic-Info.jpってなんだ?

 化粧品の成分表示名称に関しては日本化粧品工業会のホームページで公開されていますが、データベースが2つに分かれているなど今ひとつ使いづらいです。原料に関しては、ホームページ上で原料の検索ができるようになっているメーカーも増えてきましたが、あっちのメーカーこっちのメーカーと各社のホームページを渡り歩くハメになって結局、机の上にカタログを並べてた時と変わらず・・・・。IT、ITとこれだけ騒がれている世の中だから、どっかの誰かが統合サイトを作ってくれるだろうと期待してたのに、全然そんな気配がない。そりゃ日曜プログラマの魂がボヨボヨ〜ンと膨らんでしまったわけです。当時すでに個人的用途で作っていたデータベースがあったのでこれをもとに、化粧品成分と原料に関する情報を集めたデータベースサイトを立ち上げました。2000年10月のことです。それが、ここ「Cosmetic-Info.jp」です(立ち上げ当初は「cosmetics-professional.com」というドメインを取得して運用していましたが、汎用jpドメインに変更しました。)。
 開始当初は2Kの木造アパートの隅っこで友人からタダで譲り受けた中古パソコン(Apple PowerMac8500)をISDN回線に接続してナンチャッテWebサーバーを動かしてました。夜は冷却ファンの音がうるさいので電源を切っていました。お小遣い生活の妻帯者サラリーマンの趣味としてはまあまあ豪華なほうでしょう。

・・・・・それから3年が経ち、口コミで広がった利用はISDNの回線速度や中古パソコンの処理能力をはるかに超えて毎日のようにサイトがダウンする。かといって回線やサーバーを強化する費用が家計から出せるほど余裕のある生活でもなく、ましてやホスティング業者に委託するなんてダメダメもいいところ。やめようかなとも思ったんですが、サイトがダウンするほど多くの人の役に立つものに成長したのだからなんとか設備を増強して続けていこうと商用運用を決意しました。原料情報の掲載や広告料収入で設備の維持費を捻出する算段です。おかげさまで現在は光ファイバーを敷いてサーバーも購入して続けています。今後とも皆様のご支援ご協力よろしくお願いいたします。

 有限会社久光工房は、このたび、化粧品業界において新製品の研究開発に携わる研究者向けに、化粧品原料情報検索ウェブサイトを立上げ、サービスを開始しましたので、その主旨と概要をお知らせします。

 競争の激しい化粧品業界において、新規製品を開発する場合はもとより既存製品を改良する場合でも、スピードが求められる時代になってきました。そこで大切なのは、日々の研究開発業務のなかで研究者が原料情報を迅速に入手できる環境を整備することだと考えます。第一線の研究者が求めているのは、「迅速で効率的な情報の入手」であり、そのための「サービス」です。しかし、研究者に対してそのようなサービスを無料で提供するサイトは殆ど無いのが現状です。このたび当サイトが提供するのはまさにその「迅速で効率的な情報検索」サービスであり、このサイトを広める活動を通して、原料情報を積極的に開示していく姿勢・文化を化粧品業界に提案していきたいと考えています。

 サイト名は、Cosmetic-Info.jp(コスメティック・インフォ・ドット・ジェーピー)といいます。化粧品の研究・開発に取り組まれている企業の研究者のための原料検索ウェブサイトです。ユーザー(研究者)は、登録費用・会費が一切無料で、豊富な各種検索機能を使って原料情報の検索・閲覧ができ、また、原料情報をみながら問合せも可能です。開発や改良のための原料情報の入手がスピーディーかつ効率的となり、研究開発におけるスピードの向上、開発コストの低減をサポートします。

 原料情報提供者(クライアント)は、化粧品用原料メーカー(MSDSの製造者欄またはそれに準ずる企業)です。登録作業はすべてサイト運営者が行なうため、クライアント企業の作業負担は一切ありません。クライアントとして参加するには、年額掲載料が必要となります。

 クライアント企業にとっての参加メリットは、単に製品の広告だけではなく、サイトを通じて各種営業サポート情報・マーケティング情報が得られることにあります。さらに、自社の営業担当者や研究者もクライアントユーザーとしてサイトの各種機能を使うことができ、業務の効率化が図れます。 原料情報を迅速かつ的確に提供できるCosmetic-Info.jpのサービスは、時代のニーズから生まれたものであり、化粧品業界の研究者、原料メーカーが多数参加くださることを期待しています。

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